今月4月は、歯に関する記念日がたくさんあることをご存知ですか?
「よい歯の日」 「歯列矯正の日」 「歯周病予防デー」 「歯肉炎予防デー」など、様々な記念日が設定されています。
これらの記念日は、私たちに歯の健康の大切さを改めて気づかせてくれる機会です。
ホワイトニングを機にお口の中への関心が高まっているのではないでしょうか?
歯周病や虫歯にならないよう、普段から予防していくのは歯を守ることにおいて非常に重要です。
毎日の歯磨きのお手入れが基本

まずは毎回の歯磨きで清潔にお口の中を保つことです。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れを取り除きましょう。
歯ブラシだけでは歯垢の約58%しか除去できないと言われており、デンタルフロスのような歯の間の汚れをきれいにする器具は有効です。
歯ブラシとデンタルフロスを併用すると歯垢除去率は約80~90% になり、歯ブラシだけでは取り除けない歯間の汚れをフロスで取り除くことで、虫歯や歯周病、口臭のリスクを低減できます。
フッ素を取り入れ虫歯予防

歯磨き粉に含まれているフッ素は、水に溶けるとマイナスイオンが発生し、歯垢のなかの細菌に作用して、虫歯の対策に役立ちます。
フッ素は歯質の強化やエナメル質の修復促進など虫歯予防に効果が期待でき、日本で販売されているほとんどの歯磨き粉に配合されています。
食事をすると口内が酸性になり、歯のエナメル質からカルシウムやリンが溶け出す「脱灰」が起こります。
フッ素は、唾液中のカルシウムやリンと結びつき、再石灰化を促すことで虫歯を予防します。
また、丁寧な歯磨きを行うにはどうしても時間がかかるため、できれば長く歯磨きがしやすく歯を傷つけにくい「低研磨・低発泡」の歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
「研磨剤」配合の歯磨き粉は、効率良く歯垢や着色を取り除ける一方で、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまう可能性があります。
そのため、「フッ素」や「虫歯予防に効果が期待できる成分」に加え、歯の表面を傷つけず、時間をかけて虫歯予防の歯磨き粉の成分を歯面全体に行き渡らせられる「低研磨・低発泡」の歯磨き粉も、虫歯予防におすすめです。
生活習慣を見直し、全身の健康を守りましょう

健康的なお口の環境を整えるためには生活習慣を見直し、食生活、睡眠、運動にも意識を向けることも重要です。
喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因です。
禁煙することでお口だけでなく、全身の健康も守ることができます。
お口の健康は、全身の健康と密接に関係しています。
歯周病は、糖尿病や心血管疾患、肥満などの生活習慣病と関連があることが明らかになっています。生活習慣病がある人は歯周病の予防により一層注意を払い、治療に積極的に取り組むことが大切です。
予防は特別なことではなく、普段から意識することで歯や身体の健康を守ることができます。
今日から始められることから少しずつ、実践してみてはいかがでしょうか?